免震と耐震の違いとは?
2025.5.19
大阪の耐震注文住宅・SE構法の株式会社ネルフです。いつもブログをご覧いただきありがとうございます。日本は地震大国として知られ、大きな地震が発生するたびに「耐震」「免震」といった言葉を耳にする機会が増えています。しかし、これらの言葉の意味や違いについて正しく理解している方は意外と少ないかもしれません。今回は「免震」と「耐震」の違いについて分かりやすく解説します。
耐震とは?
耐震とは、建物自体の強度を高め、地震の揺れに耐えられるようにする構造のことを指します。具体的には、柱や梁を強化し、建物全体の剛性を高めることで、地震の力に対抗できるように設計されています。
耐震構造の特徴としては、
●建築基準法の改正(特に1981年の新耐震基準)によってより強化された設計基準がある
●建物が揺れに耐えるように設計されているため、多少の揺れは感じる
●初期コストが比較的抑えられる
といった点が挙げられます。耐震構造は一般的な住宅やマンション、オフィスビルなど広く採用されています。
免震とは?
免震とは、建物自体が地震の揺れを受けにくくする構造のことを指します。建物の基礎部分に免震装置(ゴムやダンパーなど)を設置し、地震のエネルギーを吸収・分散させることで、建物の揺れを大幅に軽減する仕組みです。
免震構造の特徴としては、
●地震の揺れが直接建物に伝わりにくく、揺れを感じにくい
●室内の家具の転倒リスクが低く、安全性が高い
●耐震構造よりもコストが高くなることが多い
などがあります。免震構造は、高層ビルや病院、重要なデータセンターなど、特に安全性が求められる建物に採用されることが多いです。
どちらを選ぶべきなのか?
耐震と免震、それぞれにメリットとデメリットがあります。
◆コストを抑えつつ、地震に備えたい → 耐震構造
◆地震時の安全性を最大限に高め、揺れを抑えたい → 免震構造
また、最近では「制震」という第三の選択肢も注目されています。制震は建物内にダンパーを設置し、揺れを吸収することで、耐震と免震の中間的な役割を果たす構造です。
どの構造を選ぶかは、建物の用途や予算、地域の地震リスクなどを考慮する必要があります。いずれにせよ、地震への備えとして自分の建物がどのような構造になっているのかを理解し、適切な対策を講じることが大切です。
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